東三河における繊維産業(森田プロジェクト)

 森田ゼミでは愛知県の伝統産業である繊維産業に着目し、繊維産業を事例とした就業研究をテーマとしてプロジェクト活動を行った。

 中部地方の繊維産業は主要産業であるにもかかわらず、ASEAN諸国や中国との国際競争によって困難な状況にある。一方、そこで培われた技術や技能、経営手法は、他の産業に共通するものがある。そこで、繊維産業を例として産業構造を知り、社会的分業のありようを研究することにより、多様な産業分野への就業研究に役立てることを目的とした。

 前期には繊維製品の川上である産業用繊維資材についての知識を深めるために、三河繊維技術センターを訪問し、衣類用繊維の原料調査の様子や繊維の強度実験を見学した。そして、海外からの低価格の輸入品が多く出回っていても、地域の繁栄している業種に的を絞り、消費者の意見を取り入れたニーズに答える商品を作ることで輸入品に対抗できることを知った。

 後期には繊維産業の川下である製品企画・流通(卸売・小売)部門のアパレルメーカーを見学した。服のデザインから販売までには長い時間がかかり、基本的には1年位前から次の流行を予測してデザインを考案するとの事だった。天気予報士の一言で製品の売れ行きが大きく左右されることもあり、情報分析も大変重要であることが理解できた。

 これらの経験から、製品が消費者の手元に届くまでには幾つもの作業工程が含まれており、学生達は自分の適性を活かせる場があることを実感したようで、自らの就職活動にぜひ活かしてもらいたいと願っている。

 

担当教員: