【学部】内田敬一郎氏による講演が行われました(経営ビジネス講座)

日時: 2013年10月3日(木)

「経営ビジネス講座」の開催にあたって - 経営学部 佐藤 勝尚

 「経営ビジネス講座」は、経営学部の新設に伴い開講する新科目で、平成24年度より取り組んでいる文部科学省「産業界ニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」の一環として行うものです。

 本科目は、日々企業活動に取り組まれている6名の外部講師を産業界からお招きし“ビジネスの現場”での話と共に産業界から教育界に要請することを語っていただくものです。この講義は、①教員がお招きする講師の企業や業界、それらに関連する予備的知識の講義により、学生の問題意識を持たせること ②講師の講演より、企業経営や業界の諸問題に対する理解を深め、さらに質疑応答を通して講演内容の理解の促進を図ること、この2つを目的としてワンセットで構成しています。


 最初の外部講師としてお招きした内田敬一郎氏は、三菱商事、日本ダウケミカル代表など、商社32年、製造会社に11年間勤務し、そのうち合計21年間に5ヶ国の海外勤務を (このうち15年間は経営トップの経験)また、過去82ヶ国余へ出張・取引してきた経験を持たれる方です。

 本日の講演は、『グローバル化への対応、中国という国』というテーマでお話をいただきました。最初のテーマであるグローバル化にどう対応すべきかでは、一人ひとりの発想の転換が必要であり、また、過去も,これからも,否応なく海外とのつきあいは、続けられるという切り口から話されました。とくにグローバル・リーダーを目指すには、次の5点が重要であることを強調されました。①哲学・宗教・歴史・芸術について、一通りのことを知ること ②とくに最近は、Knowing、Doingだけではない、Beingが注目されていること③このために「セルフ・ハンディキャップ」を外すこと。そこで大切なことは、 自分が「有能」であるかどうかではなく、実際に貢献や影響を与えているか、つまり「有用」であるかどうかであること④グローバルに通用するには、力量をそれぞれ均等に伸ばしていくより、自分の強みにフォーカスしてそれを徹底的に伸ばすこと。⑤一人ひとりが主役となれるように自分磨きが大切であること。これらのことを熱っぽく語られました。

 また、2つ目のテーマである隣国である中国という国については、経済面、国家の形、華僑・華人、中国が抱える課題、またこれから社会人になったときに中国に訪問・出張・駐在に当たり必要な事前知識について話され、また中国の現状をしっかり把握しないまま、印象や 感情、また報道されていることだけで、中国を「過小評価」 したり「過大評価」してはならないことなど、多岐にわたりお話いただきました。

 講演の最後に、教育界への要請として、英語教育の見直し(表現力の強化)、海外の学生との相互交流(例:両国訪問/洋上/船旅)、 学生が海外留学するための機会の工夫 、 教職員の意識改革 、 スポーツを通して人間を育てる認識 、 個々が欲しているものを見つけさせる・自覚させる指導、社会奉仕活動を授業に組み入れる(単位化) 、Self-Determination/Self-Management 向上への環境作り が必要であるとして講演を終了しました。質疑応答では、内田氏にとってのグローバル化とは、生活そのものであること、また、インドでは、召使いが5名いたことなどを私事のことを含めてお話いただきました。